2010年に復活し、奇跡の来日を果たしたUKメロディックバンドMidway Stillの4枚目。90年代にはNirvanaのUKツアーをサポートしたこともあってその実力は折り紙つき。それにしてもなんなんですかこの名盤は!?前作「Note To Self」も唄、メロディー、演奏全てをパワーアップさせて帰ってきてくれて嬉しかったんですがね、今作はそれすらも凌駕しているじゃないですか!
歌心溢れるボーカル、イギリスらしい曇ったメロディーに空間系エフェクターを多用したギター、3ピースとは思えない程に分厚いバンドサウンドはメロディックパンクの枠に収まりきらないカッコよさ。インタビューではDinosaur.Jrに影響を受けたと答えていましたし、元々オルタナ畑からも評価されていただけあって、豪快でエモーショナルな音楽性はSwervedriverなんかとも共通点を見いだせますねえ。
このブログ的には去年のSamiamのアルバムにやられた人とか、パンクは知らないけどシューゲイザーが好きでSwervedriverも全然ありだよって人なら間違いなく好きになれるアルバムだと思いますが、UKメロディックとか、再結成した伝説のバンドの作品とか、そういったキーワードに囚われずに楽しめるアルバムになっているんじゃないでしょうか。
不敵なカッコよさを秘めた「This Is How It Ends」、シュゴー!ズドー!と轟音ギターが炸裂する「No Gurantees」、ゴリゴリのリフで攻めまくる渋い「Seeing Red」などなど名曲の連発でメロメロですよ。
そうそう忘れちゃならないのが浮遊感溢れる「It's Easy」。これは彼等流のシューゲイザーなのかもしれませんね。90年代にMy Bloody Valentineをカバーしていましたし。サビがまた泣けるんです・・・。
や、もう文句なしの名盤ですよ。90年代のアルバムはちょっと渋すぎて(そこがいいんですが)とっつきにくく感じてしまうかもしれませんし、まだ手に入れにくいかと思うので再結成後のアルバムから入っちゃって問題ないんじゃないですかね。
そんなわけで↓のbandcampで聴いてCDを買ってください。そしてまた日本に呼びましょう。
bandcampYou Made Me Realise カバーした理由は「簡単でカッコイイ曲だから」ってDOLL
のインタビューで答えてた気がする。