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WHIRR / PIPE DREAMS
先行EP「Distressor」の冷徹なシューゲイザーサウンドが強烈だったカリフォルニアのシューゲイザーバンドWhirrの待望のフルアルバム。これが期待を裏切らない素晴らしい1枚です。ギタリストのNick BassettさんはポストブラックメタルバンドのDeafheavenでも活動中で対バンもやってるみたいです。

90年代のオリジナルシューゲイザー(My Bloody Valentine、Ride、SlowdiveやLush)から出発し、2000年代はAirielの疾走感、Air Formation〜Hammockのアンビエント、Daysleepersの耽美さ。そしてAlcest以降のポストブラックの陰りと寂寞感を取り込んだ進化した理想的な現代型のシューゲイザー。

突き刺すようなノイズギターや、輪郭がぼやけるまでに増幅させたハーシュノイズによる陶酔感を追求するバンドはアメリカのバンドに多く見受けられますが、彼等(あとAnne)の場合、パンク・ハードコア、メタルなどの地下シーンにリンクする冷えつくような音作り。
現行のバンドでも引き合いに出せそうなバンドがなかなか思いつかない独特のサウンドは、普段からシューゲイザーを追い求めている人にも斬新に響くはずです。

とまあ理屈っぽく語ってみましたが単純にメロディーは素晴らしく、どの曲もメランコリックで美しいです。

アルバムはミドルテンポから疾走曲までバランス良く。アコギとピアノだけのナンバーの「Formulas And Frequencies」などアルバムならではの遊びもあります。
個人的お気に入りが「Toss」。ピアフラウスやペインズ以降数多くのシューゲイザー・ギターポップ的バンドが現れ、そのほとんどが「ただノイジーなだけのギタポ」だっただけに対し、この曲は正に「シューゲイザーバンドによるギターポップ」のお手本のような、爽やかで轟音でポップで、それでいて予想のつかない曲展開で凄いです。この曲は手放しで賞賛ですよ!

欲を言えば「Junebouvier」はシングルとは別テイクで収録してほしかったんですが、どうでしょう。欲張り過ぎ?

兎にも角にもこの新しいサウンドはシューゲイザーの現在地と言いきってしまいましょう!今年の大本命なので絶対に押さえてくださいね!

Toss

Whirr fan JP 日本のファンサイト
| シューゲイザー | 13:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
CONSUMERS / ALL MY FRIENDS ARE DEAD
久しぶりに70年代のパンクロックを取りあげてみましょう。レコード屋さんによるとこのCONSUMERSの1stアルバムは録音がパンク全盛の77~78年、しかしリリースは94年まで見送られたという曰くつきの1枚なのだそうです。それがちょっと前に再発されておりました。

このバンドのギタリストであるPaul  B Cutlerという人は、ホラー映画「バタリアン」のテーマソングでおなじみの45 GRAVEというゴシック・ホラーパンクを79年に結成、さらに80年代初頭に起きたペイズリーアンダーグラウンドムーブメントの重要バンドであるサイケフォークロックバンドDream Syndicateに加入という、なんとも凄い経歴をお持ちのお方です。

さてこのCONSUMERSは電撃のような超高速のキラーパンク。
この時代のパンクバンド達の多くがレゲエやニューウェイブに手を出して大火傷を負っていた中で、彼等は他ジャンルにはわき目も振らず、さらに77年以前のロックンロール要素を完全に排除してパンクロックだけのスピード感と暴力性を追求していたようでした。

過剰なエフェクトを捨ててエレキギターの暴力性を極限にまで引き出されたザラついたギター、激しく迫るベースとドラム。容赦無しに吐き捨てるボーカル。
艶は無いですが、余計なことにとらわれていないぶんプリミティブな爆発力と殺傷力は折り紙つき。たたみかけるような曲展開で全11曲を一瞬で駆け抜けていく痛快な内容は、これぞ正に初期パンク!といったところでしょうか。
歴史に葬り去られかけた音源とはいえ、同時代のパンクバンド達にも一歩も引けを取らないかっこよさ!フルボリュームにして聴きましょう!

Teen Love Song キメが多くて滅茶苦茶かっこいい曲です!

Party Time バタリアンで使用された45 GRAVEの曲。
| 70'S PUNK・POWER POP | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
AVERKIOU / THE NEW IMPERATIVE
2008年リリースの1stアルバム「Throwing Sparks」がSecret Shine直系の浮遊感と垢抜けなさで、個人的にキュンとさせられたフロリダのシューゲイザーバンドAverkiou。
そんな彼等の久しぶりのシングルの到着ということですが、どうですか?この愛くるしい猫ジャケ。

本家Secret Shineの「Untouched」しかり、Pale Saintsの「The Comforts of Madness」しかり、「猫ジャケのシューゲイザーは名盤」というジンクスもありますので、こりゃ中身も最高だろー、と期待が膨らむのですが、そこはやっぱりSecret Shineフォロワー、とっても地味です。しかしこの地味さはインディーロック方面に舵をとった本家よりもSecret Shineしていて、ある意味ジンクス通りの名盤と言えるかもしれません。

トレードマークであるファズでゴリッとしたギター、ディレイを効かせたトリプルギターの絡みも健在なのですが、このシングルはアルバムよりも大分肩の力が抜けていて、自然体の演奏による美しいメロディーと穏やかな歌、優しいコーラス、それらが適度な疾走感で耳に心地よく響いてきます。

特にB面の「Present Tence」の疾走感と揺らめき、フワフワ浮かび上がってそのまま遠くまで飛び立ってしまうようなドリーミーシューゲイズの「The Rabbit & The Lion」の2曲が良かったかなと。

Holland & Headaches 」のようなイントロで持っていく曲は無いですが、そういったフックが無い分じっくりと暖かみが馴染んでくる名シングルだと思います。

Facebook 新曲が2曲聴けます。

Waterslide Records こちらで買えます。どうもこのバンド、パンク界隈と繋がりがあるみたいです。
| シューゲイザー | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3月4日
最近はあんまり音楽を聴くモードでもなく、新しい魅力的なバンド探す気力が湧いてきません。
旧譜を聴きながら積み本や積みゲーを消化する日々です。

一時期Natが推してるシンセパンクに興味をもったものの、掘り下げていくとなるとSCREAMERSをはじめJAY REATARD関連作に手を付けねばならず、他のジャンルも聴きたい自分にとっては予算が足りず断念。
他にはテキサス周辺のロックンロール系パンクバンドが気になっていたのですが、こちらは瞬く間に売り切れ、さらに再入荷の見込み無しでまたも断念する羽目に。

パンク系は近々出るらしいGentleman Jesseの新作一本に狙いを定めていこうかと。

シューゲイザーはCaptured Tracksの再発モノもそこそこ気になるのですが、それよりなによりWhirrの1stアルバムの国内盤リリースに驚きました。はたして「Distressor」の衝撃を上回るものになるのでしょうか?
韓国のバンドによるマイブラのトリビュートアルバム「Loveless tribute」も参加バンドが自分の好みと外れるのでコレはスルーかな・・・
で、当のマイブラにいたってはこんなものがリリースされるされないで一部で話題になっていますが、どうせ出ねーんだろ!EP集だあ?寝言言ってんじゃねーよ。ぬへへ。


買ったもの
新譜・旧譜関係なく最近聴いているものを。
Consumers / All My Friends Are Dead
70'S キラーパンク。こりゃヤバイ。そのうち取り上げます。

Vom / Live At Surf City
Angry Samoansのメタル・マイクさんが70年代にやってたバンド。インチキ臭いポンコツパンクで70'S パンクファンでも好みが別れそうなところ。僕はサモアンズよりも好き。

Iceage / New Brigade
なにをどう間違ったのかインディーロックファン中心に大ウケしてしまったデンマークのハードコアバンド。滅茶苦茶カッコよくて何度も聴いています。
Joy Divisionなんかが引き合いに出されてるけど、インナーのライブ写真を見るとメンバーはブラックメタルのパッチ付けてるし、Sexdromeのカバーをしてるしで完全にアングラなハードコア。そんなバンドがサマソニに出るんだから世の中面白いですね。

Circle Of Ouroborus / Eleven Fingers
絶望的なまでに暗く美しい、引き籠り系ブラックメタル。霧が立ち込めるようなモコモコした音が気持ちいい。聴いてるとしだいに耳から全身が腐っていく感じがします。

Crass / The Feeding Of The Five Thousand
安かったので買い直し。パンク・ハードコア史において超が付くほど重要なバンドですけど、ロック方面から評価されることが全く無いのが残念です。

RO-KYU-BU! / Pure Elements
ロリコンバスケアニメ「ロウきゅーぶ!」の出演声優によるユニット。多方面から作家陣を呼び寄せてバックを固めているので、アニソンユニットとしては破格の出来です。
ただバスケアニメということもあって、歌の中で飛び出す体育会系的フレーズに文化系ヲタの自分は条件反射でビビってしまうのがなんとも聴いていて辛いところです。どこまで情けない男なんでしょうか・・・
| 雑記 | 01:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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