現行シューゲイザーバンドの頂点に立つ(キッパリ) ペルーのResplandorが2002年にドイツのAlisonからリリースした2ndアルバムがこちら。今作はセルフプロデュースみたいです。
エレクトロニカムーブメントの波をモロに被った人達によるSlowdive再構築型シューゲイザーバンドの中では音作り、メロディーセンスがずば抜けているResplandorですが、4作目の「PLEAMAR」で聴けた霞のようなノイズギターと水飛沫を思わせるドラムサウンドは既にこのころから確立出来ております。またこのアルバムでは英語ではなくスペイン語で歌っていて、語感のせいでしょうか、神秘さ2割増しって感じです。
1曲目の「Claroscuro」が垢抜けないSlowdive系シューゲイザーで苦笑してしまうんですが(それでも他のバンドと比べると凄い出来)、アルバム全体としてメロディアスなシューゲイザーソングからアンビエントまで詰め込んだ隙の無い作り。雰囲気は似てるけど全然違うタイプの曲を違和感無く同じトーンに仕上げるって相当難しいことだと思うんですけど、苦も無くやってのけている余裕のようなものを感じます。
ついでにシークレットトラックではちゃっかりSlowdiveの「
Morningrise」をカバーしてたりします。
2002年っていうとSlowdiveのトリビュート盤とGuitarの「Sun Kissed」、Monolandの「cooning」がリリースされ、じわじわとシューゲイザーが盛り返してきた年だったんですけど、流通が悪かったせいか、クオリティの割にはあまり話題になりませんでしたね。
で、その流通の悪さは未だに改善されず、このアルバムもレコード屋に入荷したその日に売り切れちゃって入手困難です・・・。
そんなアルバムをオススメするのもなんだかなって感じですけど、見かけたら迷わず買いです。
Claroscuro