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ROBIN GUTHRIE / EMERALDS
ジャンルの枠を越え多方面に影響を与え続けるコクトー・ツインズ。そのギタリストであるロビン・ガスリーさんのソロアルバムがリリースされました。全曲インストで、四作目のようです。

ソロ活動以外でもRESPLANDORやMAHOGANY、黒人シューゲイザーバンドのAPPOLO HEIGHTSのプロデュース業でもお馴染みですし、アンビエントの巨匠、ハロルド・バッドと組んでアルバムをリリースしたりとその活動は実に精力的で多岐に渡ります。

で、ワタクシ恥ずかしながらソロ名義のアルバムを聴くのは初めてなのですが、全体を通してとても優美なトーンでアルバムは彩られていて、コクトー・ツインズの荘厳さやゴスっぽさはあまり感じられません。
ノイズギターやエフェクトがかったドローンな音響処理も流石としかいいようがありませんが、基本はギターの原音を活かしたメロディー重視の音作りで、アンビエントといえどフックあるメロディーに退屈させられることはありません。

穏やかな「DIGGING FOR GOLD」、柔らかいアコギターとビートにノイズギターが被さる「WISHING」、うすら寂しいメロのギターとヒップホップビートの「WARMED BY THE WINTER SUN」と、ピアノと霞がかったチェロ?が印象的なポスト・クラシカルな「FLOWER」の寂し切な系ナンバー2連発はかなり、キます。表題曲の「EMERALDS」の透き通った美しさも素晴らしい。この曲もピアノがいい味を出してますね。

全曲素晴らしく、ヘッドホンで聴いたらウットリ確実のドリーミーなアンビエント。シューゲイザー、ポストロック、エレクトロニカ、アンビエント、ドローン、ポストクラシカル、と思いつくまま挙げてみましたが、そのあたりを好んで聴いている人は絶対気に入るはず!

シューゲイザーをやっている人や、やってみようと思っている人はコクトー・ツインズだけで満足せずロビン・ガスリーさんのソロ作も聴いてみてください(過去作は未聴ですが、どれもいい出来のようなのでこのアルバムじゃなくてもいいと思います)。
この人を通過しているかいないかで、シューゲイザーサウンドは大きく変わるに違いないとおもうのです。

WARMED BY THE WINTER SUN
| シューゲイザー | 21:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
THE EARTH EARTH / MATADOR IS DEAD
青森発、男女四人組のシューゲイザーバンドのミニアルバム。リリースは今年、海外のJigsaw Recordsから。ギタポなシューゲイザーが主流になりつつあるなか、ジャケットから音楽性まで徹底的にマイブラを意識しているバンドは逆に新鮮です。

収録曲は6曲で、1~3曲目が「Isn't Anything」のサイケ・ガレージタイプの曲で、4~6曲目が「Loveless」タイプの曲という構成になっています。「YOU MADE ME REALIZE」ばりにパンキッシュな「QUEEN'S SECRET」は終盤に本家ばりのフィードバックノイズの嵐!マイブラのあの「うう~うう~」コーラスもきっちり披露してくれます。
続く「misunderstanding」からは、ラブレスのあの甘くフワフワ漂うようなノイズギターで包み込んでくれます。続く「birdeater」との曲間をアンビエントなノイズで繋ぐというマイブラフリークぶりもニヤリとしちゃいますね。「I Only Said」にそっくりなこの曲では、ちょっとだけ顔を見せるギターソロがいいです。でも一番印象的だったのは、ノイズ控えめで、不安定なメロが妖しくも切ない歌ものシューゲイズの「Teresa」です。この曲はマイブラフォロワーに終わらない個性が光る、いい曲。

歌詞は記載されてないですが、全て日本語です。聞き取りづらいですが日本のシューゲイザーバンドの中では聞き応えがあるほうです。

デビューミニということで、まさに名刺代わりな一枚といった感じでしょうか。アルバムはIsn't~路線でくるのか、Loveless路線でくるのか。どうせなら徹底的にマイブラなアルバムを作って一気に突き抜けてほしいもんです。
Lovelessの模造品と散々叩かれたFleetig Joysだって2ndでしっかり個性を発揮できたんですし。マイブラが好きな方は是非とも応援しましょう。期待してます。

Myspace

bandcamp
| シューゲイザー | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
daydrop / ELECTRIC SODA POP!!

宅録系ミュージシャン、daydropの1stアルバム。ニコニコ動画にシューゲイザー系の動画をたくさん上げてた人、といえばピンとくるでしょうか。配信やデモCD-R、コンピレーション「twitsgazer」への参加を経ての単独音源がこちらです。

この方の楽曲のスタイルは他のシューゲイザーバンドとはちょっと違いまして、ネオアコ・ギターポップなハッと引き込むイントロ、シューゲイザーのドリーミーなノイズ、アニソンにおけるサビの高揚感と世界観を渋谷系的解釈でポップに鳴らした、言うなれば日本人にしか出来ないオリジナルスタイルのシューゲイザーサウンドです。
で、「twitsgazer」収録の「grapefruit rain」が大変良いポップ・シューゲソングだったのですが、アルバムはシューゲイザーに拘らず、色んなモノが飛び出すポップアルバムになっていました。

キラキラシューゲイズの「Motorpsycle」、汗ばんだTシャツに流れ込む風のような爽やかソング「Cheer Up, Sleepy Jean」、この曲のベタなホーンのアレンジもまたいいです。ラップまで披露しちゃう「Cerulean Grunge」、小洒落たイントロからノイジーでドリーミーなサビへ展開する「Lilac Wallpaper」なんてさすがのお手並みといったところ。

シューゲイザーというジャンルを考慮してもちょっと拙いボーカル(大分上達しましたが)や、宅録、というか打ち込みの安っぽさが気になる方もいるかもしれませんが、聴きこんでいくうち、溢れ出る青春フレイバーの前にそんなものは瑣末な問題にすぎないと思えてきます!大丈夫!

ライブはメンバーを集めてバンドでやるみたいですが、音源はどうなるんでしょう?個人的にはバンド組んでやってほしいところですが。今後も期待しております。

アルバムのクロスフェード

ライブ動画

Myspace
| シューゲイザー | 20:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
IVY GREEN / ST
日本が世界に誇る70'sPUNK再発系レーベルである1977recordsからとんでもない音源が再発されました!オランダの70's PUNKの代表格、IVY GREENの78年発の1stアルバム!僕もこのジャンルにはまったばかりの頃にディスクガイドを通じてこのバンドに興味を持ち、散々探し回ったんですが再発盤にすらお目にかかることが出来ず、ずっとYoutubeに上がっていた数曲を聴くしかありませんでした。
ですからこの再発は70'sファンにとって、本当に待望の再発となるわけです。1977recordsありがとう!LODIOさんありがとう!

投げやりに吐き捨てるようなボーカルは痛快かつ狂気的。ひたすら「つつたつつつたつ」と刻むドラムはポゴダンス必至ですし、チープだけど鋭いギターとゴボゴボしたベースによる反復フレーズには麻薬的快感があります。たった1コードによるパンクロックだけど、ダンスミュージックと呼べそうな快楽とアイディアに満ちています。

はっきり言って曲は全部すごいです!何度もYoutubeで聴いた「I'm sure we're gonna make it」はおどろおどろしくもポップですし、直線的に突っ込んでくるような「Mister,Mister」の演奏とナメ切ったボーカルは70'sPUNKにしか出来ないかっこよさ。「Falling in Love (with myself)」はキーボード無しのインダストリアルロックみたいですし、「Sue」のおちょくった雰囲気も素晴らしい。
CDに収録の「THE IVY GREEN」と「Pak'n Beat」もすごいクオリティです。

衝動、毒、ユーモア、メッセージ、アイディア・・・パンクロックに必要なものが全部入った超名盤!手に入るうちに買っておきましょう!ダンサブルなロックやテクノが好きな方も是非聴いてみてください!ホントすごいんだからっ!!!

Youtube
| 70'S PUNK・POWER POP | 20:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
一周年ですって!
「劣化版Yourchoice blog」としてスタートした当ブログも自身の方向性を確立出来ぬまま、とうとう開設から一年が経過してしまいました。飽きっぽい自分のこと、すぐに投げ出すと思っていましたが、一枚でも多く音源に触れていきたいなあ、なんて思うくらい楽しみながらブログを更新してこれたことに自分でもびっくりしております。

今後の方針は今までと変わりませんが、パンク系は去年リリースされたものや過去のもの、再発ものを中心にやっていこうかなと。今年リリースされたものはタイミングを逃してまだ一枚も買えてません・・・
さらに地震でレコードプレイヤーが壊れてしまったのでレコード音源は後回しになりそうです。

もうひとつのメインコンテンツであるシューゲイザーは頑張って新しい音源を追っかけていきたいです。ネットで視聴して気に入ったものや、まだレビューしていない旧譜をとりあげていこうとおもっています。一応ロビン・ガスリーの新作は買う予定です。

では、また
| 雑記 | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
FIRST LOVE, LAST RITES / ST
スウェーデンの新人シューゲイザーバンド、FIRST LOVE, LAST RITESのデビューアルバム。リリースはMIXTAPES & CELLMATES(パンキッシュなシューゲイザーで滅茶苦茶かっこよかったんですが、まだやってるのかな、解散したとか聞いたんですが・・・) などをリリースしていたNomethodからです。いまのところアナログでのリリースしかないみたいですが、ダウンロードクーポンが付いてきます。

シューゲイザーのタグつけちゃいましたがアルバム中シューゲイザーと呼べそうな曲はA面のみで、B面はインディーローファイギターロックといった変わった構成になっています。
ボーカルは昨今のローファイ・ビーチポップ系に影響を受けたようなエコーがかかった声裏返り系のヘボい感じで、スウェーデンのバンドでありながら北欧独特の冷ややかさが全然感じられないという、ちょっと不思議な雰囲気が漂っています。

A面の「ABSENCE」、「SLOW WIND」、「EVERYTHING ELSE」はキンキンなギターと温かいノイズが心地いいシューゲイズナンバー。2分にも満たない「DRY-EYED」はアコギとピアノによる楚々としたアレンジが泣かせます。続く「FIRST LOVE, LAST RITES」はなんというか、PAVEMENTの「STOP BREATHIN’」にそっくりな重苦しいインスト。この後は隙間を活かしたローファイポップ系の曲が続きます。とくに「STAY THE SAME」がスカスカで良かったです。

過剰な陽気さやジャンクっぽさは無く、全体的にメロディがいいのでシューゲイザー好きにオススメしますが、BIG TROUBLESやPAVEMENTが好きな人も聴いてみるといいかも。いいアルバムです。

Myspace
| シューゲイザー | 10:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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