凄まじいインパクトを誇った前作から2年、イギリスのブギウギガレージロックバンド、JIM JONES REVUEの2ndアルバムのセカンドアルバムがリリースされました。
1stに打ちのめされていた方は先行公開されていた「
ELEMENTAL」を聴いてこの2ndに期待を寄せていたんじゃないでしょうか。そしていざ再生してみたら妙に均整のとれたクリアなサウンドになっていてちょっぴり不安になったんじゃないでしょうか。
このアルバムは前作にあったライブハウスなどで大きなスピーカーの真正面で大きな音に身を任せているような、「壁」のようなガレージサウンドは薄れてしまいました。
その代わりにロックンロール寄りなアプローチが増えました。特にピアノは前作以上に軽やかになっていてかっこいいです。「HIGH HORSE」はお洒落でノリノリですし、「PREMEDITTATED」はカラフルな演奏をバックにJIM JONESさんがひたすら叫び続けるという、無茶苦茶な曲。ちなみにJIM JONESさんは1stよりも叫びまくっていて、これはとても嬉しい進歩です。
「俺はクソ喧しいガレージロックがききてーんだ!」という前作のファンの方はアルバムの後半に収録されている曲をよく聴いてみてください。ファズギターソロがかっこいい「SHOOT FIRST」や先行公開の「ELEMENTAL」、ファズったオルガンを激弾きする「KILLIN' SPREE」の3曲の流れは痺れますよ!
とはいえ前作のようなブチ切れガレージロックを期待していた者としては正直物足りなさが・・・
「音楽性が広がった」と肯定的にとるか、ズバリ、「パワーダウンした」と否定的にとるか難しいアルバムです。いや、紛れも無く聴いていてJIM JONES REVUEだな、とは思うし、いい作品なんですけども。
1st以上のアルバムを作ることが出来なかったSONICSのように、先人たちの二の舞になるのでしょうか!?次回作はどうなるんでしょう?
HIGH HORSEのPVMyspaceちなみにこのアルバムに満足できなかった方は、「HERE TO SAVE YOUR SOUL」という編集盤(たしかシングル集)がリリースされているのでそっちを聴いてみるといいかも。僕は未聴なので、内容に関しては自己責任でお願いします。