こちらのWarm Sodaの1stアルバム、今年の1月にリリースされ瞬く間にSold Out。レコード屋に再入荷するたびに売り切れを繰り返していたロングセラー、ワタクシは夏に入ってようやくゲットすることが出来ました。
このバンドのフロントマンであるMatthew Meltonさんは過去にSnake Flower 2、Bare Wiresというバンドで活躍していました。Snake Flower 2はサイケ入ったデトロイトガレージで、Bare Wiresはグラム、パワーポップ、ガレージその他色々ごちゃ混ぜなバブルガムロックをプレイ。特にBare Wiresのラスト作となった「Cheap Perfume」の現実逃避的で夢見心地なサウンドに夢中になった方は多いことでしょう。
で、今回のWarm Sodaは後期Bare Wiresのサウンドを別のベクトルへと進化・発展させたパワーポップ。Gentleman Jesseの削ぎ落とされたスマートなロックにサーフ系インディーガレージの眩しさやノスタルジックさを融合したような大変心地いいパワーポップに仕上がっています。
じゃかじゃーんと掻き鳴らされるギターはそれだけで気持ちいいですが、それ以上にリズム隊がとてもかっこいい。手数が多いわけでもなく、歪んでいるわけでもない単純なビートの繰り返しなのですがかなり攻撃的です。「Diamond Ring」や「Busy Lizzy」なんてリズムだけでも楽しめる凄い曲。躍動感が素晴らしい!
眩し過ぎる「Someone For You」、切なさ一杯な「Sour Grapes」あたりは本当に泣けてきますよ。
でも本当に凄いのは1音1音に込められた音の意志。決して気持ちいいだけに終わらない強く深い音です。多くの人に聴いてほしい捨て曲無しの傑作です!
bandcampI'm Waiting For The Man ←超かっこいいVelvet Undergroundのカバー