ガレージパンクバンドを取り挙げるのも久しぶりですね。先日のDean Dirgの来日公演でもおなじみ、神戸のガレージパンクバンドMighty Fevers。レコード屋さんの紹介文ではTeengenerateやGuitar Wolfが引き合いに出されていていますが、正にそんな感じの速くて、汚くて、うるさいバンド。
「学校なんかに行きたくねー」とか「バカ騒ぎが今夜も始まるぜ」とか「オマワリ上等 地獄のハイウェイ」とか中学生レベルのワード(誤字もあったりする)がバンバン飛び出すアルバムが退屈なわけがありませんよね?全て高速の曲で30分足らずの構成も大いに結構!
こんな感じのロックンローラーの非生産的な日常を歌った曲が大多数なのですが、革ジャン讃歌の『ブラックレザーNO.1』は曲、歌詞共に実に秀逸なガレージロッケンロール。ちょっと引用させていただきましょう。
「黒い悪魔の導く運命 赤道直下のティネージドリーム ブラックレザーNO.1」("ブラックレザーNO.1")か、かっこいい・・・!その直前の
「全てくれ 全部くれー」の字面の面白さもポイント高いです。
あとあまり触れられていませんがThe Boysの名曲、「Sick On You」カバーも収録されておりまして、日本人のこの曲のカバーといいますと某国民的ロックバンドのカバーを思い出してしまうんですが、こちらの薄汚いバージョンの方が遥かにかっこいいので一聴の価値アリですよー!
引き合いに出した先人に比べてしまうと曲の練度とか、ハッタリの効かせ具合はまだまだ及ばないですけど、そういうところも良しとしてしまえる魅力もあります。
万人に薦められるわけじゃないですけど、この手の音楽が好きな人ならまず間違いないかと。爆発するようなエナジーを感じてみてください。
bandcampライブ動画