オレンジカウンティ非モテ代表!ADOLESCENTS再結成後2枚目となるアルバムがリリースされました!初めに言っておくと、ズバリ、いいアルバムですよこれは!
再結成していたのは小耳に挟んでおりましたが、アルバムをリリースしていたとは知りませんでした。才人のRIKK AGNEWさん他は脱退して、オリジナルメンバーはボーカルのTONY CADENAさん(このアルバムではTONY REFLEX名義でクレジットされてますが同一人物ですよね?)と、フロントマンでベースのSTEVE SOTOさんを残すのみ。
結成から30年以上経っているということもあって、1stにあったジメジメ感というか鬱屈した空気と若さに任せてぶっ飛ばす曲は無くなってしまったんですけれど、TONYさんのボーカルは衰え知らずで痛快、さらに全編で弾き倒すギターソロのグイグイ引っ張るドライブ感にバンドのもう一つの持ち味であったぎりぎりメロディック・ハードコアにならない寂しげなメロディを組み合わせたシンガロング必至の曲構成はADOLESCENTSらしい魅力で一杯です。
1曲目こそちょっと首を捻ってしまうんですが(いい曲だけど)、2曲目からは最後まで一気に聴かせます。特に印象に残った曲は、鋭い切れ味のあるイントロとコーラスが泣かす「One Nation, Under Siege」、1stの頃の面影を残す「Orange crush」、ドラマチックな異色のサーフナンバー「Serf City」、ハードコアファン大満足のハードコアナンバー「Tokyo Au Go Go」です。
80年代USハードコアファンよりは、ポップパンクファンやKBDスタイル好き、MOTORHEADファンが気に入りそうなアルバムです。
パンクバンド、というかロックバンドは「成熟」してしまったらそこで終りだと思うのですが、メンバーは五十代になったというのにもかかわらず、パンクバンドらしいフレッシュな作品を作り上げたことは何よりも賞賛すべきではないでしょうか。ADOLESCENTSはこの勢いのままおじいちゃんになってもパンクしていてほしいものですね。
Tokyo Au Go Go さあ皆さんご一緒に!トッキオー!(ゴーゴー!)