北海道の3人組パワーポップバンド、choosersの1stシングル。
以前リリースしていた自主CD-R音源が一部で話題になっていました。で、そのバンドがパワーポップ界隈のカリスマDJであるポップンアツシさんのレーベルの第1弾アーティストとしてレコードを出すと聞きつけ、「どんなバンドなのかしらん?」とマイスペースで「Christine」を聴いたところですね、一発でこの曲に打ちのめされてしまい、それからというもの毎日この曲をネットで聴き、それだけでは飽き足らず、遂には去る10月10日は新宿JAMで行われたPoP'n'RoLL NITEまで足を運び、このシングルを購入するに至ったというわけなんですよ。
アメリカンパワーポップなインパクトのあるメロディーに甘いコーラス、ダイナミックなギターサウンド(音のバランスが凄いです。とにかくギターの音がでかい!)。そして「クリスティーン、クリスティーン」と連呼するサビの美しさにもうウットリですよ!
choosersとは全く関係ない話で恐縮なのですが、ジョン・カーペンター監督の「クリスティーン」というホラー映画がありまして、いじめられっ子の少年がある日ボロボロの車を手に入れ、廃車だったその車をピカピカに磨き上げ「クリスティーン」と名づけ可愛がるのです。しかしその車は意思を持っていて、主人公を傷つけるいじめっこを血祭りに上げたり、ヤキモチを焼いて主人公の恋人を殺そうと牙をむきはじめます。
観ているほうは恐怖を覚えるよりもむしろ気弱な主人公に一途なクリスティーンに奇妙な愛着を覚えてしまうわけです。
クリスティーンに魅せられ、次第に狂気を帯びてくる主人公を気遣う友人に主人公アーニーはこう言い放ちます。
「はじめて見たんだ 自分より醜いやつを・・・ 綺麗にしてやらないとな」数年前に観た映画なので細かいところは違っているかもしれませんが、カーペンターの映画を観るヤツなんて十中八九オタクなわけで、アーニーのこの台詞に胸を打たれないオタクがいるのかと!クリスティーンに感情移入しないオタクはいるのかと!
そんなわけで「Christine」というフレーズには並々ならぬ思い入れがありまして、choosersの「Christine」は僕にとって単純に名曲というだけではなく「特別な名曲」となりました。だからB面の「I CAN'T STOP」も非常にいい曲なんだけれど、インパクトありすぎなA面にくらべるとちょっと印象が薄くなってしまいました。
長々とバンドに関係ない話で脱線しまくりでアレなんですが、パワーポップファンならこのバンドを聴かずして何を聴くんだ!ってくらいchoosersは凄いバンドです。とにかく今年一番の衝撃でした。
さあ↓のリンク先で「Christine」を聴いてみよう!
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