2003年に来日もしているカリフォルニアのDECIBELSの名作2ndがこちら。リリースはスクリーミングアップルから。
内向的な音楽好きのおっさんたちがビートルズをはじめとする60年代サウンドとモッズのビートを掛け合わせ、カリフォルニアのお日様の下で天日干しした結果、出来上がった音楽は青臭くもキラキラした完璧なパワーポップでした。
これが出たのは2001年。これまでに沢山のパンク・パワーポップの名盤が出ていますが、このアルバムの独特なピュアな雰囲気に肉薄するアルバムってあんまりないような気がします。故に尊いバンドなのです。
このアルバムは音がとてもクリア。ギターは爽やかに響きわたって心地いいですし、巧みなドラムさばきによる抜けのいいクリアな疾走感の素晴らしさも特筆に値すべきです。
モッズな「MILLION WAYS」、音の質感やムードは60年代でメロディーは現代風(ちょっとマフスっぽい)の「ENCOURAGING」、優しいメロディーの「SMILE」、泣きメロポップナンバーの「SYMPATHY」。そのなかでも1番のお気に入りはオープニングを飾る「WRONG WAY RIGHT」です。
ピアノの伴奏、かき鳴らされるギターとハウリング、青臭さすぎるメロディーとナイーブなボーカルに涙腺は崩壊です。
全体的に泣きのメロディー漂うパワーポップですが、「哀愁」とか「号泣」ではなくホロリとくる感じです。攻撃的なパンクロックを求める人にはオススメしないけど、パワーポップファンやギターポップファンは手にとっていただきたいアルバム。アタリスとかウィーザーのファンにもいけるかも。
あとEGGINGから出てる編集盤にはTHE BOYSのカバーなんかも収録されてたはず。気に入ったら探してみてください。
Myspace←でTHE BOYSのFIRST TIMEも聴けちゃいます。青臭くも美しいカバーです。必聴!