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STAR CHARTS / THE HARRIER WE GO, THE BEHINDER WE GET


ペンシルヴァニアのシューゲイザーバンドの1stアルバム。bandcamp情報によると2008年から11年にレコーディングされた音源の模様。唖然とするジャケットからは想像もつかないほど良く出来たアルバムであります。

LovelessをベースにFlaming LipsやMercury Revのようなドリーミーなサイケデリックロックを混合した感じ。どっしりとしたドラムと夢に誘うような歌声、甘さよりも祝祭的でスペイシーな雰囲気が濃密で素敵な音楽体験を味わうことができるでしょう。シンセやコーラスの重ね方にもこだわりが感じられます。

特に歌メロがキャッチーな「Didn't You」、マイブラのビミョーな名盤「m b v」を継いだような「Camden's Burning」、パーカッション(コンガ?)が鳴り響く「Outen The Light」、13分弱の大作の表題曲などどれもアルバムを何週もしてしまうほど訴えかけてくるものがあります。

なんだか楽曲の出来とは裏腹にバンド活動はあまりスムーズに運んでいないようなので、NYPですが気に入ったら「応援」してみてはいかがでしょう。埋もれてしまいそうな傑作なのが惜しい。

bandcamp
| シューゲイザー | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
STATIC DAYDREAM / ST
 CeremonyでおなじみPaul Bakerさん率いるシューゲイザーバンドの1stアルバム。

CeremonyというバンドはかつてRocket Fireという現代シューゲイザーの名盤を作り上げたものの何故かその後ニューオーダーを意識したかのようなリズムに凝った音楽性へとシフト。しかしその路線はどうにも煮え切らなかったうえに流通も悪くなり半ば忘れられたバンドと化していました。

ニューオーダー路線がウケなかったのか、このStatic Daydreamは全盛期のCeremonyを彷彿とさせる真っ赤に燃え上がるようなシューゲイザーサウンドに回帰しています。しかもリズムに傾倒していた時期のCeremonyの音楽性も一部に取り込みさらにブラッシュアップしたシューゲイザーとして!

シングルカットした「The Only One」の切なくて懐かしみのあるメロディーを聴くにPaulさんの才能はやっぱりこういう方向で活かすべきだと実感しますねえ。真っ暗な部屋の中で灯るランプの光のような音作り、それでいて鼻歌で歌えそうな親近感のある雰囲気はこのバンドならではの大きな魅力ですね。

Rocket Fireの感動が忘れられない人は聴いてみましょう!

bandcamp
| シューゲイザー | 00:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
LEAVE THE PLANET / WINTER SLEEP / THE NIGHT IS OURS (FEAT. JACK EDEN)
シューゲイザーよりのアプローチをかけるギターポップバンドLeave The Planet、このバンドのこの2ndシングルのA面が圧巻の出来です。

出だしのドラムの音色とギターのアルペジオを聴いて「ああThe Smith的なアレね」とナメた態度をとっていたのも束の間、差し込まれる冷えきったノイズギターに悶絶です。中盤のギターの残響音を強く意識したようなパートから終盤まで、美しく、恐ろしく、壮大に展開していきます。

毎回毎回引き合いに出すのもどうかなとは思っているんですけど、Whirr以降の冷たいシューゲイザーをギターポップバンドがやったイメージ。このジャンルに偏見や苦手意識を持っている方(僕が正にそう)こそ聴くべき曲のような気がします。聴き終えた後はジャケットのように世界の果てまで連れてこられちゃった気持ちにさせられましたよ!

B面の曲はインディーポップな感じで特に感想はないかな!

どうかA面の路線でアルバム作ってくれないかしら。期待してるでよ!

bandcamp ←Galaxie 500のカバーもやってます。
| シューゲイザー | 17:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
VELODROMO / VELODROMO EP
イタリアのMy Bloody Valentineタイプのシューゲイザーバンドのデビュー音源。

よくいるマイブラ系のシューゲイザーバンドなのですが、注目したいのが2曲目の「Gemini」。Lovelessのラストを飾った名曲「Soon」を連想させるダンサブルな曲です。マイブラの雰囲気を模倣するバンドは掃いて捨てるほどいますが、Soonの路線を志向した曲を作るバンドは実はかなり少ないのです。しかもこのバンドの場合、本家に無かった独自の気色の悪さを発揮できています。

いっそwhirrみたいな4曲目の路線は捨ててSoonタイプの曲でアルバムを作ってみたら面白いんじゃないか。そんな期待を寄せてしまうバンドです。

bandcamp
| シューゲイザー | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
SEAFROST / ECHOICS
アンビエントに、曖昧に、響き揺らめくトレモロギターと甘いメロディもいいけれど、蒼く爆ぜる轟音こそがシューゲイザー!そんな諸兄に朗報です。

こちらのニュージャージーのSeafrostはRideやSwervedriverの影響を感じさせつつも、90年代のノイジーなギターロック大好きです!という素直な気持ちが伝わってくる音楽性。歌声もまた90年代の雰囲気をもったいい声です。

ギターのメンバーは一人だけながらもなかなかにセンスを感じさせるプレイヤーで、ゴリッとしたギターリフ、トレモロにアルペジオ、ソロとかなり工夫を凝らしています。特に哀愁を孕んだ曲でのプレイは見事なものです。スピード感に頼らずともドライブ感を生んでいるドラムもかっこいい。

ただ不思議なことに曲のクオリティは高いのにどうも印象に残らない。
この感じ、例えるならフランス映画を観ている時の感覚でしょうか。退屈なシーンが続くけれど、つまらないというわけではない心地よい退屈さ。ラストの「Rain」なんて二部構成かつ9分の大作ながら一気に聴かせる凄い曲なんですけどね…。そこはフォロワーバンドの可愛らしさと僕はとりました。
ライブ音源かと思ってしまったほどバランスがおかしい録音も独特過ぎる。

なんだか褒めてるんだか貶してるんだかな文章になってしまいましたが、僕個人としてはかなり気に入っていて今年のベスト候補だったりします。Swervedriverの新作が気に入った人、90年代のギターサウンドが好きな人は聴いてみてね。

bandcamp
| シューゲイザー | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
EDWEENA / LUNAR LIGHTS/LAPUTA/SAVE YOUR SOUL
Suis La Lane、Sore Eyelidsのメンバーによるスウェーデンのシューゲイザーバンドの新作がこちら。2013年のアルバム「Solar Days And Lunar Lights」はシューゲイザーの歴史に名を刻む超名盤でした。で、この音源はアルバムからは外れてしまった3曲入りのEPです。

アウトテイクといっても「Solar Days And Lunar Lights」と全く同じ雰囲気同じクオリティです。特に「Lunar Lights」の加速感が聴きどころと言えるでしょう。
速いシューゲイザーといえばChapterhouseの「Breather」が筆頭に挙がりますが、それとは別種の「ゆっくりなのに速い」スピード感が非常に独特です。ベースラインがキモなんですかね。あとはアルバムタイトルになってる曲なのに肝心のアルバムには未収録で別の音源に収録されてるあたりSuperchunkみたいだななんて思ったりも。

前作が気に入ったならもちろん未聴の方も是非現代最高峰シューゲイザーを堪能してみてください。

bandcamp これと過去のデモがname your priceになっています。
| シューゲイザー | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
LA CASA AL MARE / M / CD GIRL
イタリアのシューゲイザーバンドのデビューシングル。

このブログではパンクやメタル要素を含んだシューゲイザーをとりあげることが多いですが、このバンドは足許を見ながらトレモロアームをグリグリするオーソドックスなスタイル。今は解散してしまった日本のシューゲイザーバンドHoney Dipを彷彿とさせる、夜景が似合いそうな美しいシューゲイザーが二曲入っています。
これといった真新しさこそありませんが、甘さ控えめでいて、音が一つの塊となってうねる。恍惚感はかなり高いです。私は夜中にぼーっとしながら聴いています。

Mのミュージックビデオ

bandcamp

ちなみにこのバンドのドラムのMicheleさんはMy Bloody Valentineタイプのシューゲイザーバンド、My Violent Egoと国内盤までリリースされているSea Dwellerでも活躍中です。ベースボーカルのMarcoさんはLa Calle Mojadaのメンバーだそうです。そちらもチェックしてみましょう。

My Violent Egoのbandcamp guitarsの表記がくどくて笑える。2~4曲目が聴きどころ。

Sea Dwellerのbandcamp 昔チェックしようと思っていたのにすっかりその存在を忘れていました。クオリティは高い。

La Calle Mojadaのbandcamp 無料なので落としてみてはいかがか。
| シューゲイザー | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
RAINY AFTERNOONS / THE LEGENDARY LOST RAINY AFTERNOONS EP
 グランジロックやスロウコアを取り入れるシューゲイザーバンド、90年代の文脈を無視しブラックメタルやハードコアパンクでシューゲイザーを表現するバンドなどが台頭しシューゲイザーも先鋭化、細分化されてきましたが、ここにきて60年代に立ち返ったバンドがテキサスから出てきました。

このRainy Afternoons、既に何枚か音源を出しております。今年出たアルバムの「Bright Star」はジャケットこそThe Byrdsなものの内容は初期のBoo Radleysのようなサイケの香り漂う、地味ながらも素敵なシューゲイザーでした。
ところがこのシングルでは大々的に12弦ギターをフィーチャー。The Byrdsのフォークロックやサイケデリックのスタイルを本格的に押し出してきました。
ノイズは控えめになったし、「それじゃただのフォークロックじゃん」となるところですが、ヴォーカルトラックの揺らし方やリバーブのかけ方はシューゲイザーからの影響が大きいです。

楽曲もAメロBメロサビのような分かり易く展開するものではなく、ワンフレーズを徐々に変化させていく体をとっています。この起伏の少ない展開もシューゲイザーに通じるところがあり、「ノイズ無しで表現したシューゲイザー」として鑑賞できる一因だと思っているのですがどうでしょうか?

画期的なアプローチのバンドなのですが、残念なことに音源は日本には入ってきていないようです。いつかCDもしくはアナログでこの路線を突きつめたアルバムが聴ける日がくるといいなと。

bandcamp
| シューゲイザー | 13:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ANNE / PULLING CHAIN
 かのハードコアレーベルA389から編集盤をリリースしていたポートランド産シューゲイザーバンドAnne。Whirrとのスプリットシングルをはじめ、ポップパンクレーベルRun For Cover Recordsからシングルをコンスタントにリリースし、とうとう1stアルバムをリリースしたわけですが、なんとギター無し、シューゲイザー要素無しのエレポップというかなり反応に困る問題作です。

正直なところ「Power Exchange」が出た時はちょっとヤバい路線に走り出したなと不安を感じていました。近作の「Jerusalem」は山積みになった機関銃というセンス皆無のジャケット、タイトルもエルサレム?しかもやってる音楽は打ち込みという最悪の内容で、自分の中ではAnneは終わったバンドという位置づけになっていたのですが、なんだかんだ言っても追っかけてきたバンドだし…という思いでこの1stを聴いてみました。

ダンサブルなビートにピコピコ電子音。所々の幻想的なシンセに絡む享楽的なボーカルは聴いてて気持ち良く気分は高揚します。
このジャケも相当ですが「Jerusalem」よりはマシでしょうし、ダンスミュージックとして良く出来たアルバムだと思うんですけど、どうしても、Anneじゃなければなあといった感が否めず。「Terms」とか「Interruption」とか凄いかっこいいテクノなんですけどねえ。

全く美点の無い失敗作というわけではないですが、「Dream Punx」のイメージからはかけ離れすぎていて直ぐに好きになることは難しいと思います。もしかしたら10年後に評価されるアルバムかもしれません。

bandcamp
| シューゲイザー | 01:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
NOTHING / GUILTY OF EVERYTHING
 元Deafheaven、現在Whirrで活躍中のNick Bassettさん率いるフィラデルフィアのシューゲイザーバンドNothingの2014年の新作。Nickさんはこれ以外にNostalgistで、ギターボーカルのBrandonさんはSwan DiveDeath Of Loversで活動している模様。
前作「Downwards Years To Come」 は先鋭的で凶悪なハードコアレーベルA389からのリリースでしたが、今作はなんと天下のメタルレーベルRelapseからのリリースです!

ポストメタルの流れから出てきたバンドだけにズッシリとした重量級のシューゲイザーではあるものの、灰色のトーンで統一された音のイメージはむしろ繊細で空虚。ぽっかりと胸に開いてしまった空洞を埋めるかの如き穏やかな歌声と暖かいメロディーには安らぎを感じると同時に、それらが抜け落ちていくような悲しみも孕んでいるのがこのバンドの最大の強みでしょう。

アルバムの構成はEPと比べてパンクっぽい曲やポストロックばりに壮大な展開をみせる曲と多彩ですが、曲のクオリティーは軒並み高く最後まで一気に聴かせます。オルタナティブロック的な強弱が付けられているので90年代はイギリスよりもアメリカのロックの方が好きという人にもいけるんじゃないかと。

このアルバムを聴いて癒されるか喪失感に浸るかは聴き手次第ですが、パンクやメタルを根っこに持ちつつマイブラやスロウダイブといった先達からの分かり易い影響を感じさせずにここまで想像力をかきたてるシューゲイザーは後にも先にも無かったと思います。
個人的にも期待していた以上の感動の1枚。今年のベストアルバムであります。

bandcamp
| シューゲイザー | 03:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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