DIE JUNGEN / AT BREATH 'S END
たまには変わり種をとりあげてみましょう。このDie JungenはThe KVBで活動しているKlauss Von Barrelさんのソロユニットです。The KVBはCeremonyやA Place To Bury Strangers、Custom Made Musicレーベル周辺に通じるノイジーでダークなサウンドでシューゲイザーバンドとよく対バンをやっていたようでしたが、このユニットではガラッとテイストを変えて、60'S アメリカンポップスといいますかオールディーズサウンドに挑戦しています。

しかし出自が出自だけに普通のオールディーズではなく、リバーブとエコーをかけ過ぎた、ゆらゆらと揺らめくインディーロック経由のオールディーズといった塩梅です。

で、これがありきたりな表現でアレなんですけど古い映画を観ているような、自分の人生の名場面を見ているような錯覚に陥るノスタルジックなメロディーがいいんです。

ただ先述のとおりリバーブとエコーの効果でボーカルを含めた各パートの境目が溶け合っていて、なんだかオバケが歌っているような薄気味の悪さも同居していて。
聴いていてふと、その思い出は果たして本当の思い出なのか、時間が経つに連れて自分の中で美化しまくった偽りのもののように思えてしまってゾクッとする瞬間もあります。

インディー界隈だとここ数年ブームになったビーチ系ローファイバンドが一番近いサウンドかな?
古いポップスを聴きこんでいる方はどのように評価されるのかわかりませんが、ちょっと面白い音源だと思うのでよかったら聴いてみてください。

bandcamp
| INDIE POP・ROCK | 00:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
散財!
 去る4月21日はレコードストアデイでした。CD・レコードショップが次々に閉店している昨今ですが、僕が住んでいる仙台も例外ではなく年々レコ屋が潰れてしまってかなり寂しいことになってきています。なのでこの機会にと、この催しに便乗して実店舗・通販の両方で買い漁ってまいりました。少しはレコード屋さんの売り上げに貢献できたでしょうか?

ということで、今回はレコードストアデイの戦利品とそれらの簡単なレビューみたいな記事です。


Candy / Whatever Happend To Fun…
祝CD化!甘いボーカルにウキウキしてしてくるようなメロディー。正にアメリカンパワーポップの王道を行くような華やかな音ですね!聴いていてゼイリブとかレポマンみたいな80年代の素敵なアメリカ映画を観ているような感覚に陥りました。もうドキドキです。バンド解散後、ギターのギルビー・クラークさんはガンズアンドローゼスへ。ソロへと転向したボーカルのカイル・ヴィンセントさんは明日明後日と下北沢でライブ。羨ましい!

Medicine / Box Set
とうとうでました。90年代US産シューゲイザーMedicineのレコードストアデイ限定ボックスセット。1st、2nd、ライブ音源からレアトラックを纏めたCaptured Tracksこだわりの逸品です。
再結成後の路線はイマイチでしたが、当時のライブ音源を聴くと現役時代は本当にかっこよかったんだなって。現行のバンドにも影響大なのに「Medicine直系」なんて言われることが無いのは長いこと廃盤状態だったせいもあるんでしょうね。1stと2ndは単体でも再発されているのでこの機会に是非。マイブラもいいけどMedicineもね!

Circle Of Ouroborus,Drowning The Light / Moonflares
「Eleven Fingers」、「The Lost Entrance Of The Just」ですっかりCircle Of Ouroborusにハマってしまいました。そんなわけで旧譜も少しずつ追いかけています。しかしこうしてスプリットとして比べて聴いてみると本当にヘンテコな音楽ですねえ。Drowning The Lightは真っ当にブラックメタルしてます。

Iron Lamb / The Original Sin
スウェーデンのデスメタルバンドのメンバーによるメタルパンクバンド。メタルパンクって去年あたりから耳にするジャンルですが、パッと聴きモーターヘッドをさらにメタリックにしてハードコアに接近した感じ?
メタルなの?パンクなの?なんともややこしいですが、内容は単純明快な爆走チューンのオンパレード。この手のジャンルにつきものの雄臭さは抒情的なギターソロで中和されているのでとても聴きやすいです。いいアルバムなのでZekeなどがいけるなら聴いてみてほしいバンドです。

Beherit / Oath Of The Black Blood
ジャケ買い。このジャケット、ゴシックホラー映画「エル・ゾンビ」のテンプル騎士団みたいで滅茶苦茶カッコよくないですか!?黒衣を纏ったテンプル騎士団が馬に跨って草原を疾走するシーンが印象的だったあの映画のようにこのバンドも幻想的なゴシック路線かと思いきや、ノイジーでギタギタの極悪プリミティブブラックでした。でも良く考えたら僕ゴシックは苦手なので結果オーライですかね。

Zouo / The Final Agony
高校時代に読んだ中島らものエッセイでその存在を知ったZouo。ハードコアとか関係無しに日本人ならマストバイですよ!A面B面じゃなくてDEMON SIDE、EVIL SIDEって表記もイカす。

V.A. / IS <インフィニット・ストラトス> Vocal Collection Album
このCDでIS関連はお終いかと思うととても寂しいです。イズル、どうにかしろ。

Amazing Tails / Happy Hour Unhappy days
SP Recordsリリース。フィンランドのメロディックパンクバンドの編集盤。土着っぽさは無く、性急に畳み掛けるような激しい演奏がとてもかっこいい。

Amazing Tails / Daydreams For Adults
お蔵入りとなっていた2ndとコンピなどの曲を含めたアルバム。漂う哀愁メロ、複雑なギターリフなど奥が深い。最近復活してシングルを出したようなのでそっちもチェックしてみようかと思います。

以下ブックオフで500円

Misfits / Walk Among Us
Misfitsは高校時代友人にアメリカンサイコを貸してもらったのですが、おっかないルックスの割にポップな音だったもんでガッカリしてそれっきりでしたねえ。このアルバムはダンジグさんが歌ってます。存在感が凄いですね!そりゃ人気者になるわなあ。

Midway Still / Life's Too Long
こんなものまで投げ売りするとは・・・。哀愁と渋味溢れる漢のパンクロック。また来日してくださいな。

Johnny Thunders & The Heartbreakers / D.T.K. - L.A.M.F.
Chinese Rock大好きです。

Moondogs / The John Peel Sessions
アイルランドのパワーポップバンド。スタジオ音源のように綺麗です。やっぱり70年代のバンドはいいですねー。

Fastbacks / The Question Is No
90年代名ポップパンクバンド。これはシングル集ですね。これまた後にガンズアンドローゼスに加入するダフ・マッケイガンさんが在籍していた頃の音源も収録されています。カート・ブロックさんは今Sgt.Majorってバンドやってるんでしたっけ?

Doughboys / Crush
カナダのパワーポップ。Mega City Fourの故ウィズさんとの共作の曲が良すぎて他の曲の印象は弱め。

Death / Leprosy
「中古探すの一苦労」と過去記事で書いたんですが、まさか500円コーナーで見つけてしまうとは。これは2nd。

Death / Spiritual Healing
こちらは3rd。Obituaryの「Cause Of Death」でお馴染みのジェームス・マーフィーさんが参加したアルバムです。流麗すぎるジェームスさんのギターがちょっと浮いているような気もしますが、まあこれはこれで。


買った買った、買い過ぎました。これ以外にもブログの記事用に何枚か買ったおかげでもうスッテンテンです・・・。GWを遊んで過ごすお金が無くなってしまったので、連休は大人しくブログの更新でもしながら過ごそうかと考えております。ではでは。
| 雑記 | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
TUMOR WARLORD / SUBWAY GAS ATTACK
シンセパンクに関しては全くのトーシロである僕なんですが、Cola Freaksのメンバーが在籍しているらしいとのことで買ってしまいました。デンマークのシンセパンクバンドTumor Warlordの2ndシングルです。

メンバーはボーカル、ギター、シンセ、ドラムの4人。Cola Freaks以外のバンドメンバーも関わっているようですが、ざっとネットで聴いてみた限りでは音楽性はCola Freaksが1番近いと思います。
Cola Freaksの特徴であった難解なコード進行による気持ち悪い響きはそのままに、スピードをぐっと抑えてギターとシンセリフ、吠えるボーカルで迫りくる恐怖感、地下の閉塞感を表現しています。

A面とB面では曲の雰囲気が違っていて、A面は回転数が間違っているんじゃないかってくらいのスローテンポでジワジワと追い詰める2曲。B面はヘビーメタルなリフで攻め立てる破壊的な2曲を収録。僕はA面の不気味な雰囲気が好きですね。

表題曲の「Subway Gas Attack」って地下鉄サリン事件のこと?って思ったらやっぱりそうみたいで裏ジャケに麻原彰晃の顔がデカデカとプリントされています。歌詞は付いてないし、聞き取りにくいんですけどしっかり日本の地下鉄についても触れていますね。

イライラして八つ当たりをしたい、そんな時にピッタリな破壊衝動を満たしてくれる1枚。カッコイイです。

1stシングルの曲
| 2010'S PUNK | 20:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ALCEST / LES VOYAGES DE L'AMA
ブラックメタルとシューゲイザーの融合という野心的な試みを成功させ、ジャンルの幅を越えて多くのファンを獲得したネージュさん。昨年は過去作のEPを再発し、限定アイテムの木箱までリリースしたりと精力的な活動を見せていました。

邪道を王道に変え、今もフォロワーを量産し続けているAlcest待望の新作は音楽活動の充実ぶりが反映されているのでしょうか、今まで以上に優しく暖かみのある内容になっています。

ただちょっと、これは暖かすぎじゃないですかね?
針葉樹が生い茂る森に入り込んだような幻想的な音世界は健在なのですが、ブラックメタル要素はかなり減退してしまいました。ギターの旋律や節回し、ドラムのリズムやパターンなどかなりポストロック的です。曲によってはギターロック的でもあります。
絶叫やツーバスの連打が聴ける「La Ou Naissent Les Couleurs Nouvelles」などブラックメタル寄りの曲もあるものの、壮大で美メロ路線の曲の主張が強く、ブラックメタルファンにとっては違和感を覚えてしまうかもしれません。

僕としても前作、前々作で聴けたブラックメタルならではの冷たいギターとメランコリックさを助長していた不安定なドラムが恋しいなあ、というのが率直な感想ですかねえ。

じゃ失敗作かというとそんなことは全く無く、むしろ歌とメロディーの美しさは過去最高レベルだと思います。ここまで崇高で郷愁的で自然美に溢れたメロディーを書ける人って世界に何人いるのでしょう。「Faiseurs De Mondes」の終盤で掻き鳴らされるギターなんてもう最高だぁ・・・。

本人がハードル上げすぎちゃってる感もあって微妙な評価になってしまったんですが、ファンとしては今作も断固支持です。きっとネージュさんは今こういうモードなのでしょう。
メタルが苦手な轟音ポストロック好きの方はなんとしてでも聴いてみてください。きっと新しい世界が開けるはずです。

Autre Temps(promo clip)
| シューゲイザー | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
GYPSY / GIANT'S DESPAIR
Jawbreakerがお好き?結構、ではますます好きになりますよ!ジャンルや新旧のパンクファン関係なくJawbreakerというバンドに特別な思い入れがある方は多いんじゃないでしょうか。
僕もそんな1人でありまして、上京して初めて行った新宿パンクマーケットでMinor Threatの「Complete Discography」と一緒に買った「Dear You」がJawbreaker初体験でした。他のアルバムや解散後にブレイク先生が結成したJets To Brazilも聴きましたが、今でも「Dear You」がフェイバリットであります。

で、こちらのペンシルバニアのGypsyはJawbreakerフォロワーでもちょっと珍しい「Dear You」タイプのメロディックパンクバンドです。2009年に出たシングルが話題になっていたようで、今回ようやくアルバムのリリースとなりました。

重苦しいリフで溜めに溜めてサビで大爆発させる「Dear You」サウンドを90年代オルタナティブ的グルーブで味付けした感じの哀愁パンクがとてもかっこいいです!

イントロがJets To Brazilの哀愁メロを想起させる「Unconditionally Dependent」に胸打たれないパンクファンはいないでしょう。アルバム中最もオルタナロック色が濃い「Cherry Picker」の間奏はまさかのモッシュパート!?Dear You+90’s オルタナ+ハードコアの実験的なアプローチも面白いぞ〜!

あとブレイク先生にそっくりなボーカルもナイスですが、しゃくり上げるように叫ぶバックもいい味出してますよ。激エモーショナルな「Selfish Blues」や「Count Your Blessings」はこのシャウトが無ければ魅力半減だったと思います。

さてこのGypsyですが、「Dear You」が1番好きって方は少なそうなのですが、それでもやっぱりJawbreakerファンには聴いていただきたいです。あと曇り空系メロディック好きも是非!ただのフォロワーバンドに終わらない個性がありますよ!大名盤!

Six Feet Under Records リリース元。Sleep Wellが試聴できます。

みちのくonline こちらで買えます。
| MELODICK PUNK | 02:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ROTTWEILER / I'M DOWN
ちょっと前までパンク前夜のバンドのリリースが続いていたSing Singでしたが、最近になって再びパンク・パワーポップなバンドをリリースし始めました。
その中の1枚であるこのスウェーデンのRottweiler。70年代後期から80年代初頭まで活動していたそうですが、もちろん僕は存在すら知りませんでした。

オリジナルは80年に出たシングルだそうで、ロックンロールをベースしたパンキッシュパワーポップなんですが、鼻をつまんで歌ってるようなスノッティボーカルが何よりも印象的。ジャケットの左から2番目、列から1歩前へ踏み出したお髭のおじさんがボーカリストだと思うんですけど、その歌声は正に近所のおっさんが鼻歌混じりで散歩しているかのように陽気でマイルド。
抑揚を付けずに歌い上げるスタイルで最初聴いた時は全然かっこよく感じないんですが、しかしこれがよーく聴いてみると不思議とウルッときてしまう歌心があるのです。

コンピレーションの「Power Pearls」に収録されバンドの知名度を上げるきっかけになったというB面の「Wanna be your friend」はギターも結構ギンギン、バタバタしたつんのめり気味ドラム、シャウトも入った(でも叫んでるのは別の人)激しい演奏と、どう聴いてもパンクっぽくないボーカルの組み合わせが強烈です。

世間的にはB面が評価されてるようなのですが、個人的にはA面「I'm Down」を推したいところ。この曲、聴く人によってはダセエと切り捨てられてしまいそうなコテコテのロックンロールパンクで音もスカスカ、とってもチープなんですが、絶妙に涙腺を刺激するボーカルとソロだけはやたら激しいギターが最高なんです!

最近のスウェーデンはシリアスなパンクが主流みたいですが、昔はこういうバンドがたくさんいたんですよね?もっと聴いてみたいですねえ。スウェーデンの懐の深さが感じられる1枚です。

I'm Down
| 80'S PUNK・POWER POP | 19:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
再開するです
私生活がごたごたしていたり、エロゲーをやっていたりなんかしたせいで随分更新をサボってしまいました。今日からまた更新再開します。

誰も本気に受け止めていなかったMy Bloody Valentineのリマスター音源とEP集のリリースですが、どうも今回はマジらしいとのことで僕もとても楽しみにしています。昔You Made Me RealiseのEPが新宿のユニオンで1万円で売っていたのを見かけたものの高くてとても手が出せんでしたが、とうとう正規の価格でCDで聴けるんですねえ・・・や、ホント今度こそリリースされるといいなあ。

そしてカリフォルニアのWhirr。デビューEPの「DIstressor」がボートラ収録でCDで再発されるらしいです。フィジカルリリースのEPとカセットはもうそろそろ入手困難になってきていると思うので、これは現物派にはうれしい報せ。僕もカセットを持っていますが買ってみようと思います。なにより安いですしね。

買ったもの
War / Brodermordet
SexdromeのLokeさんとIceageのEliasさんによるユニットの7インチシングル。こっちではハードコアではなくインダストリアルっぽいダンスミュージックをやっているんですが、これがとてもかっこいい。アルバムは出ないのかな?

Leopards / Magic Still Exists
1stアルバムはド田舎の町のクリスマス会を見ているような雰囲気が最高だったので、2ndも買ってみました。前作から10年振りのアルバムだし、サイケみたいなジャケだし、1曲目がヤケクソ気味のシャウトが炸裂するノリノリのナンバーだしで、「ああ、さすがに違うバンドになっちゃったか」と落胆しかけたんですが、2曲目以降からお馴染みのコロコロとした可愛らしいフレーズが出てきて一安心。
演奏力も上がって表現の幅がかなり拡がったらしく、バラエティ豊かな楽しいアルバムになっています。このアルバムを聴いてさらにこのバンドが好きになりました。

Circle Of Ouroborus / The Lost Entrance Of The Just
前作「Eleven Fingers」から1年という短いスパンでリリースされたフィンランドのブラックメタルの9枚目。このモコモコした濃霧のようなサウンドはブラックメタル?ポストパンク?シューゲイザー?よくわかりませんが、とにかくこの音は中毒性が高いです。聴く者を駄目にさせる退廃ミュージック。ニワカですみません旧譜も探してみます。

Crooked Necks / Alright Is Exactly What It Isn't
↑のCircle Of Ouroborusとスプリットも出しているヴァージニアのポストブラックメタル。冬の夜を連想させる澄んだ音像から紡がれる悲しいメロディーと痛々しい金切声が美しいです。「This Place Is Violent」はシューゲイズブラックの超名曲。

Doom / Total Doom
UKクラストバンドの初期音源集。中古で安かったので。ジャケットはちょっと笑える。

Death / Human
地方はDeathの中古を買うのにも一苦労。

すーぱーそに子 / SONICONICOROCK
そに子によるボカロ曲のカバー集。何故かエルレガーデンの人も参加しているみたいです。収録曲1曲もわかりません・・・いいかげんボーカロイドもチェックしないといけない時が来たようですね。

坂本慎太郎 / 幻とのつきあい方
初回版CDを買い逃して悔しい思いをしていたらアナログ盤リリースの嬉しいニュースが!ソッコー予約して買っちゃいました。2枚目のインストアルバムがまた素晴らしいんです。
| 雑記 | 13:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
WHIRR / PIPE DREAMS
先行EP「Distressor」の冷徹なシューゲイザーサウンドが強烈だったカリフォルニアのシューゲイザーバンドWhirrの待望のフルアルバム。これが期待を裏切らない素晴らしい1枚です。ギタリストのNick BassettさんはポストブラックメタルバンドのDeafheavenでも活動中で対バンもやってるみたいです。

90年代のオリジナルシューゲイザー(My Bloody Valentine、Ride、SlowdiveやLush)から出発し、2000年代はAirielの疾走感、Air Formation〜Hammockのアンビエント、Daysleepersの耽美さ。そしてAlcest以降のポストブラックの陰りと寂寞感を取り込んだ進化した理想的な現代型のシューゲイザー。

突き刺すようなノイズギターや、輪郭がぼやけるまでに増幅させたハーシュノイズによる陶酔感を追求するバンドはアメリカのバンドに多く見受けられますが、彼等(あとAnne)の場合、パンク・ハードコア、メタルなどの地下シーンにリンクする冷えつくような音作り。
現行のバンドでも引き合いに出せそうなバンドがなかなか思いつかない独特のサウンドは、普段からシューゲイザーを追い求めている人にも斬新に響くはずです。

とまあ理屈っぽく語ってみましたが単純にメロディーは素晴らしく、どの曲もメランコリックで美しいです。

アルバムはミドルテンポから疾走曲までバランス良く。アコギとピアノだけのナンバーの「Formulas And Frequencies」などアルバムならではの遊びもあります。
個人的お気に入りが「Toss」。ピアフラウスやペインズ以降数多くのシューゲイザー・ギターポップ的バンドが現れ、そのほとんどが「ただノイジーなだけのギタポ」だっただけに対し、この曲は正に「シューゲイザーバンドによるギターポップ」のお手本のような、爽やかで轟音でポップで、それでいて予想のつかない曲展開で凄いです。この曲は手放しで賞賛ですよ!

欲を言えば「Junebouvier」はシングルとは別テイクで収録してほしかったんですが、どうでしょう。欲張り過ぎ?

兎にも角にもこの新しいサウンドはシューゲイザーの現在地と言いきってしまいましょう!今年の大本命なので絶対に押さえてくださいね!

Toss

Whirr fan JP 日本のファンサイト
| シューゲイザー | 13:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
CONSUMERS / ALL MY FRIENDS ARE DEAD
久しぶりに70年代のパンクロックを取りあげてみましょう。レコード屋さんによるとこのCONSUMERSの1stアルバムは録音がパンク全盛の77~78年、しかしリリースは94年まで見送られたという曰くつきの1枚なのだそうです。それがちょっと前に再発されておりました。

このバンドのギタリストであるPaul  B Cutlerという人は、ホラー映画「バタリアン」のテーマソングでおなじみの45 GRAVEというゴシック・ホラーパンクを79年に結成、さらに80年代初頭に起きたペイズリーアンダーグラウンドムーブメントの重要バンドであるサイケフォークロックバンドDream Syndicateに加入という、なんとも凄い経歴をお持ちのお方です。

さてこのCONSUMERSは電撃のような超高速のキラーパンク。
この時代のパンクバンド達の多くがレゲエやニューウェイブに手を出して大火傷を負っていた中で、彼等は他ジャンルにはわき目も振らず、さらに77年以前のロックンロール要素を完全に排除してパンクロックだけのスピード感と暴力性を追求していたようでした。

過剰なエフェクトを捨ててエレキギターの暴力性を極限にまで引き出されたザラついたギター、激しく迫るベースとドラム。容赦無しに吐き捨てるボーカル。
艶は無いですが、余計なことにとらわれていないぶんプリミティブな爆発力と殺傷力は折り紙つき。たたみかけるような曲展開で全11曲を一瞬で駆け抜けていく痛快な内容は、これぞ正に初期パンク!といったところでしょうか。
歴史に葬り去られかけた音源とはいえ、同時代のパンクバンド達にも一歩も引けを取らないかっこよさ!フルボリュームにして聴きましょう!

Teen Love Song キメが多くて滅茶苦茶かっこいい曲です!

Party Time バタリアンで使用された45 GRAVEの曲。
| 70'S PUNK・POWER POP | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
AVERKIOU / THE NEW IMPERATIVE
2008年リリースの1stアルバム「Throwing Sparks」がSecret Shine直系の浮遊感と垢抜けなさで、個人的にキュンとさせられたフロリダのシューゲイザーバンドAverkiou。
そんな彼等の久しぶりのシングルの到着ということですが、どうですか?この愛くるしい猫ジャケ。

本家Secret Shineの「Untouched」しかり、Pale Saintsの「The Comforts of Madness」しかり、「猫ジャケのシューゲイザーは名盤」というジンクスもありますので、こりゃ中身も最高だろー、と期待が膨らむのですが、そこはやっぱりSecret Shineフォロワー、とっても地味です。しかしこの地味さはインディーロック方面に舵をとった本家よりもSecret Shineしていて、ある意味ジンクス通りの名盤と言えるかもしれません。

トレードマークであるファズでゴリッとしたギター、ディレイを効かせたトリプルギターの絡みも健在なのですが、このシングルはアルバムよりも大分肩の力が抜けていて、自然体の演奏による美しいメロディーと穏やかな歌、優しいコーラス、それらが適度な疾走感で耳に心地よく響いてきます。

特にB面の「Present Tence」の疾走感と揺らめき、フワフワ浮かび上がってそのまま遠くまで飛び立ってしまうようなドリーミーシューゲイズの「The Rabbit & The Lion」の2曲が良かったかなと。

Holland & Headaches 」のようなイントロで持っていく曲は無いですが、そういったフックが無い分じっくりと暖かみが馴染んでくる名シングルだと思います。

Facebook 新曲が2曲聴けます。

Waterslide Records こちらで買えます。どうもこのバンド、パンク界隈と繋がりがあるみたいです。
| シューゲイザー | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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